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2011年10月10日 (月)

父親のこと

9月議会の一般質問の発言通告締切の前日、実家の母からTEL

父が脳梗塞で入院した。幸い症状も軽く、母がすぐに異変に気がつき、病院に走ったため、大事には至らなかった。

議会中ですぐに行く事もできず、大丈夫と聞き少しほっとした

ようやく時間ができ、家族みんなでお見舞いに行くことができた。

もうすぐ退院できそうだが、まだはしをしっかりとにぎれないとリハビリに励んでいた。

父は、トヨタの下請けの下請け、いわゆる孫受けの小さなスプリング工場の工場長として、最後まで現場でがんばってきた。

58才の時、心筋梗塞で入院し、59歳で定年前に退職したが、スプリング一筋の仕事をすることができた事に、後悔はないと何かの機会に聞いた

子どもの頃は、普段は一緒にご飯を食べた記憶もなく、とにかく朝から晩まで働いて、不良品が出ると、深夜でもトヨタの工場に走り、納品したすべての部品を何万本も点検しなおさないと帰れなかったそうだ。

責任ある仕事を果たすという意味では、当然のことだったのかもしれないが、単価も切り下げられ、大企業の論理の中で、中小企業は本当に大変だっただろうと、今でもいっそう厳しい状況に変わりがない。

40代の頃には、ストレスから十二指腸潰瘍で入院していた事もあった。この頃から薬が必需品になり、心筋梗塞で薬漬けの生活になり、それがたたったようで今では週3回の透析。そして、今回の脳梗塞となり・・・・・

若い頃からの無理が・・・・・・父は幸い、心筋梗塞で重度内部障害の認定を受けることができたので、医療費については今はかからなくなったが、これが受けれるまでが大変だった。

高度経済成長の中、がむしゃらにがんばってきた人たち、父と同じように病気で苦しんでいる人が大勢おられる。

やっと安心して医療にかかれる年代になったら、差別的な前期と後期と分けられ、さらに70歳から74歳までの窓口負担が2割にされようとしている

政府は、税と社会保障の一体改革などと言っているが、言っている中身はいかに国民から税金を取り立てるかと、社会保障の切り下げばかり

父には病気が追加されるたびに老いを感じさせられ、悲しくなってしまうが、持ち前の不屈さと粘り強さでがんばってほしいと願うのみ

老後を安心して暮らせる、病気になっても安心して治療ができる、これが当たり前の社会とするための政治の責任は大きい

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