原発が許されない理由
北朝鮮の金正日の死去で報道がされなくなってしまったが、先週政府は、原子炉が冷温停止状態になったとして、原発事故収束を宣言した
。このニュースに耳を疑ったのは、私だけではないだろう。
原子炉圧力容器の底部が100℃以下になったことと、放射性物質の放出が抑えられているとの理由。
しかし、原子炉は壊れて炉内がどうなっているかは誰にも分かっていない。燃料は依然発熱を続け、冷却水が停止すれば、再び水蒸気が大量発生する。
汚染水の流出など、放射性物質の放出を止める事が確実にできているとは言い難い状況なのは明らかだ。
上記の本は、とにかく分かりやすいグラフや図が毎ページ出てきて、原発や核物質の危険から、原発がなくても困る事はなかった事、原発をやめられない理由などなどが書かれている。これまで手にしたどの本よりも分かりやすくしたのは、小学生10歳からでも分かるようにとの思いから。
放射線量にこれ以下が安全というのは、有り得ない。という筆者は、原子力は未来のエネルギーと信じて研究活動をはじめるが、原子力の正体を知れば知る程、これではダメだと、その過ちを認め、180度考え方を変えて、京大原子炉実験所助教として、原発の全廃を願い活動されている。
これだけの事態があったのに、安全神話の誤りを認める事ができない人たちが、再稼働させたり、輸出までしようとしている。こうした人こそ読んで、反論して納得できる説明をしてほしい。
『原発が許されない理由』 著者:小出裕章 東邦出版
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住んでいる所に戻れるようになってから、『収束』(終息)宣言すべきですよね。
投稿: やっちゃん | 2011年12月22日 (木) 00時34分