いずみ野に燃ゆ!
昨年の選挙のあと、市会議員になったので、ぜひ読んでほしいと勧められ購入しました
なかなか読めなかったが、3月に議会が終わり、少し余裕もでき合間の時間に読んできた
泉大津や和泉府中のあたりは、かつて紡績会社が多くあり、九州などから多数の女子が、中学を卒業して働きに出てきていました。
金の卵などと言われていたものの、実際は早朝から深夜まで働かされ、寮といっても、ろくな食事も与えられない、あまりに過酷な日々
こうした女性たちが、8時間労働や食事の改善などを求めて、労働組合を作り、暴力団まで介入させて潰しにかかる会社と会社いいなりの組合との闘いの記録
当事者たちがリアルに当時の思いを文章で綴っている
有名な「女工哀史」や「ああ野麦峠」など戦前の事と思っていたが、自分が生まれるほんの少し前の1960年前後の話というのも驚きでした
こうした人たちと、彼女たちを支援した地域の人たちの存在のおかげで今がある。
今では考えられない話と思ったが・・・
今も派遣や非正規でしか働くことができない人たち
過労死までさせられる長時間過密労働
挙げ句の果てにリストラ、派遣切り
就職できずアルバイトでつなぐフリーター
そのうちに働く意欲をそがれていく、現代の働く人たち、若者たちに通じる
時代が変わっても、より巨大な資本によって、労働者や若者は苦しめられている
人間らしく働き暮らせる保障を求めて、歴史に学び、闘いは続いて行く
明日はメーデーですね
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