子どもの無縁社会
『福祉の広場』という月刊誌に、上記タイトルの広告があり、「えっ」と疑問に・・・
テレビの特集などで無縁社会の問題意識はあったが、「子どもってどういうこと」すぐに本屋で取り寄せて一読した。
大阪市で母親が、マンションにわずか3歳と1歳の児童を置き去りにして、死亡させた児童虐待事件は、まだ記憶も新しいところ。
母親のしたことが許されないのは当然だが、母親だけの問題ともいえないと本書では分析されています。
住民票がなかったために、児童相談所の確認が後手にまわった。
母親は、三重県の地元に住民票を残したまま転居した先の児童相談所と関わりもあったが、その後大阪に移ってきた。
その後の悲劇・・・少なくともその子どもと関わった行政の人もいたが、その後、そして今その子どもがどうなったのかを知る術がない
突然学校からいなくなってしまった『居所不明者』と呼ばれる子ども・・・2011年だけで1,183人という信じがたい数字
出生届も出されず、社会に認知されない子どもに、増加の一途の児童虐待。
筆者は、第2第3の悲劇の予備軍は、現代日本社会のどこにでも起こりうることを、様々な取材を通して明らかにされています
お年寄りだけでなく、母子家庭、障害児者を抱えている家庭など、孤立してしまう状況にあるケースはどれだけあるのだろうか
全てを把握することはできない
しかし、そうした危険な状態を、地域の人や日常的に地域を回って仕事をしている人が察知し、支援につなぐ、孤独死、孤立死を防ぐ、いのちをまずは守ることのできる社会の仕組みが必要
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