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2015年6月 4日 (木)

伝えることができないもどかしさ・・・

昨日の激しい雨から一転、近畿地方も梅雨入り宣言がされましたが、今日は突き抜けるような青空 我が家のすぐ横の堤防から見た大津川

以前働いていた障害者作業所の利用者と、悲しいお別れをしました。

私は福祉大を出て、就職した1年目・・・すでに3年目だったので先輩になりますが、年は2歳下で、まさに同世代・・・

はじけるような笑顔が周りを明るくさせてくれる。笑っても、怒っても、泣いても、喜怒哀楽を率直に表す人でした。

親元を離れてのグループホームでの生活にも挑戦し、がんばっていました。

週末はいつも母と妹と買い物へ行くのを楽しみにして、私が退職した後に偶然出会って、「あ~」とうれしそうに声をかけてくれました。

昨年病気が分かって、自宅で療養していると聞いていたので、4月に訪問して会っていました。

しんどそうでも、喜んでくれて玄関まで出てくれて、話をしました。でも、まさかこんなに早くお別れすることになるとは思っていませんでした。

帰り道に、街路にこんなにきれいに咲いていました。ちゃんとお世話をしてくれる人が近所にいるんだと思います。

在職中や退職した後も、何人かの利用者さんとお別れをしましたが・・・

もっと早く分かっていたら・・・と、思うことも度々ありました。

付き添いで行ったときに、医者から「何でこんなになるまで」と言われたことも・・・

風邪など症状がある時は、自分で言えなくても周りの人が気が付いて分かりますが・・・

ちょっとした違和感、何かおかしいなどの異変は、うまく言葉で伝えられない障害のある人の場合は、分からず見過ごされてしまうことがよくあり・・・

医学が進歩したといっても、症状などをきちんと伝えられなければ・・・治療が遅れてしまう。

誰のせいでも、責任でもないけど、現実に直面すると・・・悲しくなってしまうが・・・

言葉のない重度の人でも、「その表情やしぐさ、いつもと違う行動などから読みっとって、その時の気持ちをくみ取って対応するように」と、先輩たちから教えられて来ました。

そのことは、今でも日々の相談を受けている中で、「これまで誰にも相談できなかった」などということもあり・・・

そんな時にどれだけ心を寄せて、話を聞き対応することができるか

そのことをあらためて思い出させてくれたことに感謝します。ありがとう

 

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