「苦学生求む!」って・・・経済的な問題で徴兵へ誘導する危険!
昨日の毎日新聞の夕刊に目が釘づけになった。
安保法案の先にあるのは・・・
「徴兵制などあり得ない」・・・政府も声高に言うが
徴兵でなくても、どうしても仕方なくそこに行かざるを得ないという場合が出てくる。
アメリカでは、貧困から抜け出して生きていくためにやむなく軍に入隊する実態がある。
日本でも、防衛医科大学の学校案内のキャッチコピーで使われたのが、記事にあった「苦学生求む」
「医師、看護師になりたいけど・・・お金はない!」「こんな人捜してます」と・・・
資格を取るために自衛隊に行く人もいるという話は聞いたことがありますが・・・
実際にこんな勧誘がされているとは驚きでした。
この記事にも登場している堤氏のアメリカの現実を取り上げた本をこの前まで読んでいて・・・
その前に読んだ、日本の『中間層消滅』という駒村氏の本に続いて、堤氏の『沈みゆく大国アメリカ』を読んで実感したのは・・・
アメリカ型の市場主義やシステムでは、日本の国民は大変なことになってしまうということ・・・
貧困の格差拡大は、生活に困ったこうした若者を増やし、その若者を軍隊に取り込んでいくことになりかねない。
アメリカでは、入隊すれば奨学金の肩代わりをする制度があり、除隊後の進学費用支給の制度まであるという。
徴兵ではなく志願のため、何かあっても『自己責任』とされ、帰還兵のPTSD(心的外傷ストレス症候群)などで働けなくなった、社会から取り残された人も大勢いる。
堤さんの「経済的徴兵の素地は、着々と整えられている」という言葉は、この間の日本社会の現状が物語っている。
だからこそ、敏感な若者たちがこれまで以上に声を上げているし、私たちも絶対にそんな社会にしてはならないと、力を込めてがんばらないといけない
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