相模原障がい者殺傷事件で思うこと…
19人もの障害のある方が殺害された事件、けっして許されない、あってはならないことが起こり、怒りを通り越して悲しみでいっぱいです。
被害に遭われた方、ご遺族、関係者に心よりお見舞い申し上げます。
なぜこのような事が起こったのか、この何日か報道などを見てきましたが、犯人の身勝手な思いと、そうした言動が見られていただけに、こうなる前に止めることができなかったのだろうかと、私だけでなく心ある方はみな同じ思いではないでしょうか・・・
同じような障害のある方たちの暮らす施設で働いた経験がある者として、また現在、日本共産党の議員として、困っている多くの人や社会的に弱い立場に置かれている人たちの相談などを通じて・・・
こうした人たちが、たいへん生きにくい世の中に逆戻りしているんではと感じてきました。
犯人が「ヒトラーが降りてきた」などと言っているように、その言動は常道を逸するとはいえ・・・
「勝ち組負け組」に代表されるように強いものが優越されたり、ヘイトスピーチのように少数、弱者、マイノリティーが弾劾されることがまかり通ったり・・・
その最たるものが戦争で、足手まといになる者は迫害されてきた歴史があり・・・
その戦争につながる恐れのある法律を強行する危険な政治がすすめられている・・・
高齢者や障がい者などにかかるお金が無駄であるかのように、社会保障費などがどんどん削減されて・・・
選挙などで、若者と高齢者の対立をあおるような言動も、気がかりです。
若者だって年をとり、その時には取り返しがつかないし、対立をあおって喜ぶのは誰でしょうか・・・結局、弱い者同士が対立させられている。
「ある社会がその構成員のいくらかの人々を閉め出すような場合、それは弱くもろい社会である」
これは1979年国際障害者年行動計画の一文です。
犯人のような極端な思想、考えはなくても、社会の中に何か危うい空気感を感じざるを得ないのは私だけではないんでは・・・
この事件で二次的な犯罪、精神障がいの方への誤解や偏見が広がらないかも心配です。
二度とこんな事件を起こさないためにも、一部の人が権力や富を集中させていく社会から、みながお互いを認め合い尊重しあえる地域や社会に・・・
「いのち」を第一に、一人一人が大切にされる誰もが自由に暮らせる豊かな社会に・・・
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