生命尊重の行政、沢内村(現、西和賀町)で受け継がれているもの…近畿社会保障学校で学びました!
昨日の日曜は、朝から電車に乗って大阪市内へあわてて出たのでスマホを忘れ
、帰ってからレジメと資料の写真・・・
『生命尊重』の行政として、「老人医療費無料化」、「乳幼児医療費無料化」をはじめて行なった岩手県沢内村、現在は西和賀町の話を聞くため・・・
本や新聞などでもちろん知ってはいたが、きちんと関わった人の話を聞いたこともなく、この機会にどうして聞いておきたいと・・・
元沢内村の保健師で、現在は西和賀町会議員の高橋和子氏と、その夫で元社会福祉協議会職員で、その後障がい者施設の施設長や現在はNPO輝け「いのち」ネットワーク代表の高橋典成氏の話
深く沢内村の保健福祉行政に携わり、今も西和賀で受け継がれ生きているものに関わっておられ・・・
お話の一つ一つが決して過去のことではなく、今まさに行なわれていることにつながっているんだと感激しました。
かつて無医村で乳幼児死亡率が全国ワーストだった村が、1957年の深澤村長の就任を契機に・・・
1960年に老人医療費を無料化、全国にその動きは広がり国を動かし、残念ながらその後国は改悪されたけど、今でも65歳以上の医療費の一部負担金の給付がされています。
1961年には乳幼児の医療費負担をなくし、全国初の乳幼児死亡率0(ゼロ)を達成
現在は18歳までの子ども医療費の無料化を実現・・・これも全国に広がり、まだ対象年齢の格差はあるものの、全国すべての自治体で行なわれるのがあたり前になりました。
それなのに背を向け続け、国の制度としようとしない政府、悲しい国なっている。
命の重さに差があってならない、どんな状況、誰でも安心して医療を受けることができるようにと願います。
無料化のことが目立つけど、安心して生まれて、元気に成長でき、健康で働き、長生きできる一生のため・・・
保健師、病院と行政との連携、当初は徹底した家庭訪問などで一人一人の健康調査で把握し、病気にならないための取り組み・・・
結果として医療費が安くなり、病院は多少赤字でも、国民健康保険は黒字で・・・高齢化率は高くても、みんな元気で長生きできるなら、それを喜びとしたらいい・・・
まったくその通りで、「健康で文化的な生活をおくる」、憲法を生かしたまちづくりが、この西和賀町ではしっかりと行なわれている。
決してお金が潤沢にあるまちではない。
それでもこれだけのことができるのだから、これこそ全国の自治体が学び、実践すれば素晴らしい成果となります。
ちょっと高くて個人的には手が出ないけど、その西和賀町(旧沢内村)の取り組みが網羅された資料集(写真左)が発売されています
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