カジノとセットの大阪万博には賛同できません!
今日、市議会第2回定例会最終日、前日の議会運営員会に提出された決議を求める請願・・・
大阪万博の誘致に積極的に取り組むよう求める決議(案)
わずか1日での採択に・・・
「カジノ」とのセットになっている点
「夢洲」で現に進められていて、無駄な大型開発に巨額の財源が必要で、南海トラフ地震・津波の心配があるなど、同会派の田立議員からの質問に対して・・・
紹介議員からは、「文案には書いてない」などと言うだけでまともな説明もなく・・・
万博の理念そのものには賛同するものの、カジノとのセットでの開発や開催には賛同できないと、日本共産党を代表して反対討論をしました。
以下、発言内容です。ご参照ください。
『2025日本万国博覧会』の大阪誘致に対する決議 反対討論
只今の請願について、日本共産党を代表して意見を述べます。
日本共産党は「万国博覧会」がもつ「産業や技術の進歩・展望」を示し、広く教育的に広げようという理念そのものに反対はしていませんが、大阪府・大阪市が一体となってめざしている誘致先が「夢洲」であり、以下に指摘する大きな問題があります。
大阪府が「万博」誘致を表明している「夢洲」では、カジノを含む統合型リゾート「IR」の事業も計画されています。「夢洲」での「IR」整備に向け、埋め立て工事の前倒し、地下鉄・JRの延伸、道路の拡幅など、関連事業費だけでも1,000億円を超えるとされ、「IR」構想だけで巨大開発を進めれば、府民の批判をまともに受けるため、「万博」誘致を表明することで、この批判をかわし、巨大開発大型公共事業を促進する狙いがあります。
そして「万博」会場は「IR」カジノに隣接して建設されるという計画であり、カジノは、刑法185条及び186条で禁じられている賭博です。
決議文に、「世界中の人々の健康にかかわる様々な課題を克服し、人類の未来に向けてよりよい生活を送ることが出来る新しいモデルを提案する」とありますが、ギャンブル依存症という病気や不幸を産みだす施設の横で「健康にかかわる様々な課題を克服する」とはまったく相反するものであり、カジノは他人の不幸の上に成り立つビジネスで、万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」など描けるはずがありません。大阪府が掲げる「成長戦略」どころか、社会的荒廃を招き、万博の理念とも相入れないものです。
さらに建設される予定の「夢洲」は産業廃棄物を受け入れながら埋め立てを進めていることから、土壌汚染が懸念されており、この土壌改良などにも莫大な財源が必要で、ましてや近い将来、「南海トラフ巨大地震」が起きる可能性が高い中で、大地震・大津波により大きな被害を受ける恐れのある夢洲に、半年にわたって大勢の人を集中させようとする計画は、あまりにも無謀ではないでしょうか。
「夢洲」への巨大開発をすすめ、「カジノ」とのセットで進める「万博」が、人々の健康とよりよい生活にどれほど貢献するのか大いに疑問であり、財政の面でも生活の面でも府民にあらたな負担を押し付けることに他なりません。
したがって、「万博」の誘致・開催にあたっては、夢洲及びIRと切り離し、最小の予算で成果が得られる別の候補地を選定し誘致を行なうべきです。
よって、万国博覧会開催の意義には賛同するものの、誘致場所の問題、「IR」カジノとのセットでの開発や開催の問題から、無条件で賛同するわけにはいかないことから本請願の採択に反対を表明し、日本共産党の意見と致します。
以上です。
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