憲法九条、世界に生きる!
昨日、泉大津九条の会や市民団体さんとで構成する泉大津平和連絡会の「平和憲法を考える市民のつどい」があり、私も世話人に加えてもらっているので、準備から参加しました。
毎月の定例会や泉大津駅での署名や宣伝活動などを続けてきましたが・・・
コロナ禍の中で出来ないことも多くあり、このつどいも例年の秋の予定が冬に・・・何とか開催出来ました。
総選挙後、憲法改正の動きが高まっていて・・・
あらためて平和や憲法について原点を学ぼうということで、発起人のひとりである井上ひさしさんの九条を語る講演DVD、2008年のですがみんなで視聴。
九条の精神、これが世界で広がり実現しようとしているのがテーマのお話。
まず戦争について・・・
第1次世界大戦では死者の95%が軍人、それが第二次世界大戦では半数近くまで減り、一般市民が48%。
その後の各地の戦争では逆転どころか大多数が巻き込まれるのは市民に。
ベトナム戦争では死者の95%が市民。
湾岸戦争はテレビで見た記憶があるけど、ミサイルを打ち合い町が破壊されるのが花火のような光景だった。
これが戦争。
一方で平和を求める動向も・・・
1899年の第1回ハーグ国際会議、万国平和会議とも言われ日本も含む26ヵ国が参加。
紛争を平和的に解決することを目的に開かれ、国際紛争平和的処理条約や仲裁裁判所の設置などが規定された。
しかし、日本はすぐに日露戦争へ踏み出して行く・・・
第2回は1907年に行い、紛争が起こってもどちらへも与しない中立を宣言する権利と義務(紛争の仲介など)が決められ・・・
第3回は第1次世界大戦が起こり中止されたが、第1回から100年後の1999年にオランダのハーグで世界平和市民会議として開かれました。
世界の平和団体など約100ヵ国から1万人が参加、日本からも400人。
日本国憲法の恒久平和主義の意義を高く評価し、21世紀に戦争を根絶することを目指し話し合われ「基本十原則」の第1項は「憲法九条のように、自国政府が戦争をすることを禁止する決議を、各国は採択すべき」と・・・
もう一つの平和の流れは・・・
南極条約にはじまった国際的な枠組み!
南極大陸に各国が学術調査に入る時代に、どこの国にも属さないと決めたことには日本国憲法が影響したそうです。
その後、特に南半球ではこの平和の枠組みが広がりました。
平和を求める人類の歩みは確実に進んでいますが、それに大きな影響力を発揮してきたのが日本国憲法・・・
こうして文章にすると堅苦しいですが、井上ひさしさんのお話は時に楽しく、今聞いても新鮮で今後に生きるものでした。
先日の岸田首相の所信表明演説で「敵基地攻撃能力含め検討」と表明!
憲法九条とは相いれないし、自衛のためとは思えないこと。
決してやってはならないこと。
ますます九条の会など、地域、草の根から平和の声をあげていかないといけない。
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